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集団自殺?
真っ白な部屋の中にいた。
俺は座高少し低めの椅子に縛り付けられてた。ガタガタと体を揺することはできるけど、座高が低すぎてバランス的に立ち上がることはできなかった。
そうすると男が一人現れて俺の正面に立った。3メートルほどの距離だ。無表情だ。手にピストルを持っていた。
その男はピストルをこめかみにつけて引き金を引いた。
パンという人の命を奪うには随分軽い音がして、その瞬間男の反対のこめかみから何かが撒き散らされた。
そういえば弾丸は回転しながら進むから出口の方が穴が大きくなるんだったかな、そんなことを思う間に男はパタリと倒れて動かなくなった。
しばらくするといつのまにか男の死体はなくなっていた。
またしばらくすると違う男が現れて、また、パン、とこめかみを撃ち抜いて倒れた。そして死体は無くなり、新しい男が現れた。
それでもう26人目くらいかな。
新しい男が倒れるのを見ている。これはいつまで続くのだろう。知らない男たちが死んだところでどうとも思わない。
なんだか退屈になってきた。
ー付言
確か自分は30すぎの体格がいい男だったと思う。鏡はなかったけどそう自己認識してたような。
イスは小学校にあるような木製の小さな椅子だった。
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