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1番印象に残ってる夢
気がついたら夜。屋外。少しの月明かり。
そして、私を囲む、大勢の人影。手には鎌や棒などの得物。
口々に私に向かって、お前が悪い、とか殺せ、とか言っている。
私は怖くなって逃げた。唯一開いていた私の後ろに続く細い道に。
道の先には石造りの塔があった。
まるでタロットカードの『タワー』のカードのように不吉な塔。
後ろからは追いかけてくる大勢の足音、息遣い。
道はそこで途切れその先はない。
仕方がなく私は塔に駆け込み、急いで閂をかける。
その外からは多くの人の声が聞こえていた。
振り向くと、直径6メートルほどの塔の中心には大量の人骨がうず高く積み上げられ、それが月明かりに照らされていた。塔の端の私の足元まで至るほど、大量に、うず高く。
見上げると、塔のてっぺんから空が見えた。大きな月。
そして稲光が塔の中を照らす。稲光は黄色ではなく赤かった。
真っ暗な塔の中で白く照らされる人骨と赤い明滅。
私は塔の底から何か不吉なものが追いかけてくるような気がして、急にここから逃げ出さないといけないような気持ちになって人骨の山を踏みしめ、登る。だがそのそばからガラガラと骨は崩れていく。パキリ、ガラガラ。
空に手をのばす。届かない。
ー付言
多分高校くらいの時に見た夢で、全体的に黒と赤のイメージだった。ゴシック?
やけに印象に残っている。多分パッケージングが完成してるからかな。これに動機と伝承を追加すれば短編一本かけそう。
そういえばこの夢、視点が主観と俯瞰両方あったんだよ。主観的な『私』とそれを多分1メートルくらいの近くで眺めてる俯瞰の視点があって。
夢の中では自分は多分17とかそのくらいの女の子でスカート履いてたような。どうだったかな。服はそこまで覚えてないけど。
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