鍵は僕が扉は君が

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鍵は僕が扉は君が

「鍵は佑磨(ゆうま)が、扉は私が...。鍵、無くしちゃダメだからね?」 大都市アストラル。 8年前突如廃墟と化し、そこにある全ての生命が奪われたその場所に2人の少年少女が居た。 「うん。×××××も扉無くしちゃダメだぞ?」  「大丈夫。鍵は落としたら無くなっちゃうけど、扉は無くせないからね」 「そうなのか?」 「うん。それじゃあそろそろ行かないとだからさ、またね」 不意に少女の背後の空間が揺らぎ出した。 ゆらゆらと揺れるそれは徐々に大きさを広げ少女を覆えるほどの大きさとなった。 その様子を視界で確認した少女は少年に目も暮れず揺らいだ空間へと飛び込んだ。 そして、そこから1人の少女が消えた。 「...。」 その空間が収まったころそこにいるのは床に倒れ伏した少年のみとなった。
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