甘い君との二人暮らし

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　せめて、街コンにでも参加するか？

　彼女でもできれば、多少は、いやかなり、楽しくなる気がする。それとも。

　いっそのこと、転職するか？

　職場と一人で暮らす家を往復する日々。これをあと何十年も続けるのかと思うとぞっとする。
　しかし、難航するであろう転職活動を考えると、さしてやりたい仕事もなく今仕事にも大きな不満はない。転職はただの思いつきに過ぎず、現状としてあり得なかった。

　わかったことはただ一つ。

　俺には、現状を変えられるほどの行動力がない。

　そんなことはわかったところでどうしようもないのだが。

　未来のことを頭から排除するように、良介はベッドの上で寝返りをうった。