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 年度末の残業続きの日々の帰り道、良介は駅と家のちょうど中間にあるスーパーマーケットに寄った。  閉店時間ぎりぎりの中、いつもおなじみの割引シールの貼られた弁当のうち、今日は珍しく残っていた生姜焼き弁当をかごに入れる。  ビールとつまみを続けて手に取りレジに向かったとき、レジ前に並んだ、割引シールの貼られた菓子類を見つけた。いつもなら何も思わずスルーするのだが、良介はなぜかか気になった。肩身が狭そうに並ぶ菓子たちに、良介は就職活動で苦労した過去の自分の姿を重ねたからかもしれない。  売れ残るのは、つらいのだ。  だが急にそんなことを思うだなんて。  ……疲れてるのかな。  疲れているときには甘い物、そう思って良介は残り一つになっていた大福を手に取った。
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