プロローグ・墓場に呼ばれし者

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《未来(現在)》 -泥だらけになった運動着のズボンのポッケに“それ”は入っていた。 錆び付いて開かないロケットペンダントの事を言っているのだ。 あれは彼女の母が気味悪がって捨てたとか聞いてる。あれから彼女の時間は20年の月日が経っていた。 当時13歳だった彼女は33歳になっていた。 当時の事を信じてくれる人は自分達意外誰もいなくあの事件以来アヤの方は頭がおかしい奴扱いを同級生達から受け……-“イジメ”を受けそれはもう酷い青春時代を送る羽目になり心に大きな傷痕が残ってしまった。 彼女達がイジメから解放されたのは生まれ育った土地を離れ1人誰も自分を知らない都会に引っ越してからだった。 To.おはよう♪(^_^)v 今日仕事早く終わりそうなんだよ。 良かったら飯食いに行かね? By.-宮城。 林間合宿以来仲良くなった宮城だけは今も自分に優しくしてくれる。 恋仲…とはまではならなかったけれど1番の男の子の親友としての友達付き合いは続いていた。 「ふふっ……」 やんわり笑みを浮かべながら駅のホームのベンチに座ってポチポチと返信を返す。 To.-宮城くん。お疲れ様(^_^) 良いよ。 返信の返信はすぐに返って来た。   To.-ラッキー! いつもの店で待ち合わせな〜♪ じゃ、また後で! By.-宮城。 「…また後で」小さく呟いてスマホを鞄へ閉まおうとするとブーブーとまたスマホの着信が手の中で響いた。今度は会社からだった。
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