汝の敵を愛せよ

8/64
前へ
/308ページ
次へ
 ヨエルを抱き寄せ、白いTシャツの下に手を入れ肌を撫でる。  熱く、吸い付くような手触り。  指先でじっくりと味わう。  「ディオン……」  咎めるように手の上に重ねられた指を払い、Tシャツを捲り上げてしまう。  「やっぱり赤くなってる。特に此処が……」  白い胸に息づく二つの蕾。  ヨエルの呼吸に合わせて上下する。  顔を近付けて先端を舐めた。  「あ、くすぐったい。」  「旨い。」  逃げようとするヨエルを両腕で押さえ込み、今度は全体を口に含んで舌先で転がす。  「あ……僕はツマミじゃない……ツマミなら此処に──」  
/308ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加