汝の敵を愛せよ

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 脚を開いた儘の三人のヨエルが両方の手首を合わせて差し出してきた。  おねだりするように甘い声で。  「僕を食べて……いいよ……」  「うおっおおーー」  ディオンの内から何かが迸った。  マットの脇に置かれたSM用手枷諸々。  ヨエルを押し倒し、差し出した手首に手枷を嵌め、M字開脚拘束ベルトを用いて淫らな姿を固定する。  「い、や……ディオン……やっぱ怖い……」  頭を振って怯えた顔で懇願する。  我慢出来ない。  今、迸る欲望は贋の悪魔の叫びなど完全に支配下に置いていた。  ディオンの本物の悪魔の衝動に比べれば、囁きみたいなものだ。  ヨエルの脚の間に手を滑らせながら、ツンとした可愛いらしい乳首を全方向から舐め回す。  
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