汝の敵を愛せよ

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 ディオンは再びネオン瞬く夜の歌舞伎町をヨエルを求めて走った。  「ヨエルーー」  匂いを辿れば、またゴジラヘッドが近付いてくる。  ゴジラロードに人集りが出来ていた。  構わず人混みを掻き分けヨエルを探す。  「ディオン!」  ヨエルはコートを着せられ、側に警察官が立っていたが、ディオンの目にはヨエルしか入っていなかった。  素早く抱き締め頭を撫でる。  「貴方は?」  警察官がディオンに鋭い眼差しを向ける。  「僕の友達の猛です。」  ヨエルが代わりに答えた。
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