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甘い匂いと滑らかな感触が腕から擦り抜ける。
細めた瞼の隙間から全裸で玄関に向かうヨエルの後ろ姿を追っていく。
慌てて飛び起きた時には、ヨエルは玄関を開けていた。
「どうもーーおおお!……にもつ……え……サインで……あ!!」
配達員のたじろぐ様子。
ディオンは玄関まですっ飛んで行き、ヨエルの前に立ちはだかると、無言で荷物をひったくった。
ディオンも下着だけしか身に付けていない。
「あ……こちら控え……どうも……失礼致しました。」
一人は全裸、もう一人は下着のみ。
若い男達が何をしていたのか。
配達員は今後、この部屋に荷物を届ける時には深呼吸とポーカーフェイスが必要だと学んだ。
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