( ・∀・)雪降る町と贋作家のようです。

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シューッ…… シューッ…… ゴウンゴウンゴウン パチパチッパチ…… ここは機械と蒸気の町。 ここは雪降りやまぬ寒い町。 いつからか冬が終わらぬようになったこの町には、ある掟があった。 ”燃料として使う以外の紙の使用を禁止する” 古い絵も、有名な本も、全てが政府に燃やされた。 こうして暖かくなったはずなのに、寒い寒い冬は終わらない。 まるで雪の女王の呪いの鏡が刺さったように、冷たく、凍えて。 そんな中、未来も見えぬ青年の前に現れたのは、昔の絵を復活させようと意気込む一人の贋作家だった。 (; ・∀・)「……見つかったら、殺されちゃうかもしれないんですよ!?」 <ヽ`∀´>「上等。それで死んでもウリに悔いはないニダ」 心配もよそに笑う彼に、青年は何を思うだろうか。 ―――これは、春を迎えるためのお話。 ―――これは、雪降る町のお話。 ( ・∀・)雪降る町と贋作家のようです。
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