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2年前の12月3日。
それは絶対に忘れられない、大切な大切な日。
師走を迎え、街全体が慌ただしくなってきた頃だった。
広場にとても印象的で大きなクリスマス・ツリーが飾られ、夜になると明かりがついてキラキラ輝いていた。
そして、その隣のビルではプロジェクションマッピングが開催され、たくさんの人がそれを鑑賞し、楽しんでいた。
柊君は、そんな素敵な場所に私を呼び出して言ってくれたんだ。
「柚葉ちゃん。僕と付き合って欲しい。ずっと…君のことが好きだったんだ」
嘘でしょ…?
柊君は、若くしてIT企業を立ち上げて成功を収めている社長。
頭脳明晰で、おまけに…超がつくほどのイケメン。
そんな人が、こんな地味な私に告白してくれた…
って、何かの間違い?
そうは思ったけど、やっぱり柊君に告白されてたまらなく嬉しくて…
胸が爆発しそうなくらいドキドキしてしまったんだ。
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