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幸せな日々
『柚葉…好きだよ』
今夜の柊(しゅう)君は、いつもと違ってた。
最近仕事が忙しくて、すごく疲れてるはずなのに…
彼の部屋に入ったとたん、いきなり強く抱き寄せられ、荒々しくキスされて…
『ちょっと待って…ねえ、どうしたの?』
柊君は、そんな言葉なんて全く耳に入らないくらいの勢いで、今度は私の首筋にキスをした。
こんなの…初めてだ。
『僕は、柚葉(ゆずは)の全てが欲しい』
いつの間にか柊君の艶やかな唇は、私の胸の辺りに移ってる。
ベッドに横になることもなく、立ったままの状態が続く。
『ダメだって…そんな慌てないで…』
不思議だ…
そう言って嫌がりながらも、私は柊君のいつもと違う愛し方にゾクゾクしてしまってる。
お互いの口から漏れる激しい息づかい。
「お願い。もっと、して…」
そんな風に思った自分がとても恥ずかしかった。
でも、止められない程高揚する柊君の攻めに、このままずっと身を任せていたいとも思った。
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