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主食の作り方は、すりおろし生姜、千切りの生姜、肉、酢、玉ねぎ、焼肉のたれを準備して、肉にすりおろし生姜、隠し味に酢を入れて揉み込み焼く。
適当に切った玉ねぎと千切りの生姜を入れ炒め、焼いた肉と合わせる。
焼肉のたれを回しかける。馴染んだら出来上がりだ。
「田中」
「んー?」
「今日の生姜焼き、めっちゃうまいなっ」
大好物の生姜焼きに興奮し、珍しく笑顔と箸が止まらない柴崎を見た田中が眼鏡を上げて静かに悶えている事を餌付けされ中の柴崎はまだ知らない。
「柴崎、ごはんつぶついてる」
「え、どこ……」
口端に付いた米つぶを田中の親指が掠めとっていく。
「とれたよ」
いつもなら、キスをされる流れだ。
だから、目を瞑っていた柴崎はキスをされないことに面を食らう。
「どうしたの? 柴崎」
あれ、いつもならーー……
顔が燃えるように熱くなる。
いつもならってなんだよ。
俺は彼氏からキスを待つ女子かっ。んなわけあるか。断じて違う。
田中と俺はメシ友であってそれ以上でも以下でもないーーはず。
「俺たち、メシ友だよな?」
「そうだね。親友だと思ってるよ」
え、親友……
あれ、胸がざわざわする。
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