ユアービューティフル

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「お見事。…要は、コイツがそうだ」 上司は鉄格子の先の塊を指差す。 「なるほど、混血人ですか…何との?」 「…だ」 「?」 「コイツはな、あらゆる種族の血を引いている…言うなれば、"超"混血人だ」 「超…混血人?」 「私が知る限りでは…そうだな。天使、悪魔、巨人、小人、狼男、妖狐、サキュバス、ヴァンパイア、鬼、エルフ、フェアリー─」 「ちょ、ちょっと待ってください」 Qは思わず、上司の言葉を遮った。 「この毛玉─ゲフン。コイツは、それら全ての血を流しているということですかッ?」 「─その他諸々を先祖に持つ男と、雪女との間に産まれた混血人がコイツだ」 と上司は締め括った。
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