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「─全裸ですね」
「全裸だな」
顔は整ってて、細身なものの、下半身のそれを見て男とわかる。また、臀部には真っ白な小さい尻尾らしきモノも生えていた。
そして、首輪・手錠・足枷がはめられてあり、それぞれが離ればなれになっている鉄格子の1本1本に、鎖を介して繋がれていて、彼を拘束しているのがわかった。
「…」
起き上がった彼は、じっ…とQ達を見つめる。その目に光は無く、濁っているようにさえ思えた。
「Q、お前に任務を与えよう」
目の前の彼の様子を気にも留めず、上司が言う。
「え、今ですか?」
「お前の任務とコイツが関わるからな」
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