『最終話』

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ー6年後ー 「おいっ!起きろっ拓也!!」 「ん~…まだ眠い…」 「初日から遅刻する気か?!」 「………あぁ…起きるから…待って」 俺は、高校を卒業してすぐに就職してアパートを借りた。拓也は大学でもバスケを続けていて、母校の体育教師として内定をもらっている。 あのコミュ障の拓也が教員とは意外だったけど、バスケの実力は県内でもトップクラスだったし、好きなことを仕事にしてる拓也は凄いと思う。 そして、拓也が大学を卒業したと同時に同棲を始めることになった。夢が、やっと叶った。 「でも、俺は心配だ…」 「何が?」 「お前…相変わらずモテるじゃん。言い寄られたりしてさ…」 「ヤキモチ?」 「うるせーな…生徒に手だす教師もいるからな、真田みたいな」
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