『第1話』

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「お前は身長でかいな!何センチあるんだ?」 「…180センチ」 「すげー!俺なんか168しかないぜ」 拓也は小学生の頃からバスケをしていて、中学ではエースで、この高校にはスカウトされて入学したらしい。 この高身長、イケメン、低音イケメンボイス…男の俺でも見とれてしまう。神様は不公平だと思った。 「将暉、拓也、早く来いよ!」 「おうっ!」 俺が拓也と話すようになってから2人の誤解もとけて、4人で過ごす事が多くなった。毎日が楽しかった。 高2に進級した時、2人とはクラスが離れたけど拓也とは同じクラスだった。 「将暉と一緒で良かったな~拓也!」 「……………うん」 「俺もお前と一緒で嬉しいよ!」 「………本当?」 「ん?本当だよ!」 「………良かった」 また尻尾をパタパタ振ってるみたいに喜んで、可愛い奴だな。
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