『第1話』

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別に俺はこの子を好きって思ったことはなかったけど…告られても断ってたけど…!でも…拓也との仲を取り持てって言われて良い気はしない。 「あぁ…ごめん、知らない。勝手に連絡先教えられないから、直接拓也に聞いて…」 「聞けないからお願いしてるのに…」 「俺から言ったらきっと君の印象悪くなるよ?」 「…………分かった、もう良いよ」 泣きながら走って行ってしまった… 俺、悪者?? なんだよ、みんなで拓也拓也って…確かにイケメンなんだけどっ!顔だけだぞ!?無愛想じゃなくて、ただの口数少ないコミュ障の中身残念な奴だぞ!? でも…犬みたいで可愛かったりするんだけど…それは俺だけが知ってるって言う優越感…。 「将暉…おかえり」 「おうっ!ただいま…って何したの?」 でかい図体して、机に顎を乗っけて不機嫌そうな表情…。怒ってらっしゃる? 「なんだよ?言わなきゃ分からないだろ?」 「………………さっき……」 拓也が何か言いかけた時、チャイムが鳴り先生が入ってきて、座るよう急かされた。
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