コミュ障男子の暴走

『第１話』

ちゃんと話し聞いてやれなかったけど、不機嫌なのは確かだよな？放課後、もう一度聞いてみるか。

「…あれ？拓也は？？」
「ホームルーム終わった瞬間教室出ていった。部活じゃない？」

部活？いつもそんな早く行かないんだけどなぁ…
今日は放課後暇だし、部活終わるの待ってみようかな。

イヤホンをスマホに付けて、動画を見たり音楽を聴いたりして時間を潰す。

…しかし暇だなぁ。

同じ高校のSNSを見て回っていると、さっきの女子が俺の悪口だと思われる投稿をしていた。名前は書いてなかったが、調子にのるな、ウザい、最低…いろいろ書いてある…

これ、完璧に俺の事じゃん。

やっぱり拓也と関わらせたくない…。
こんな性格ブス…拓也とは釣り合わないんだよ。

「はぁ…嫌だ嫌だ…」

机に伏せて目をつぶる。
机に当たった頬が冷たくて気持ちいい。

俺はいつの間にか眠りについていた。