おじさんと僕

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   今日はおじさんの身の上話を聞いていたら夕方になったのでおじさんにさよならをして公園を後にした。 4  今日も学校を終えて一目散に公園へと向かった。    僕とおじさんはすっかり友達である。僕の学校の友達みたいにゲームの話しをしたり一緒に鬼ごっこをする関係ではないけれど僕の中でおじさんは友達だった。  公園に向かう道中、わくわくしながら歩くのが楽しかった。天気もよく勢いよく吹く風に髪をなでられるのが気持ちいい。  10分ほど歩くといつもの公園についた。当然のようにおじさんが赤いベンチに座っていてそれ以外の人間はいない。  僕はなんだかこの公園が自分の秘密基地ように思えて愛おしかった。急ぎ足でおじさんのところへと向かう。  「おじさんこんにちは」    「やぁ」  おじさんの隣に座って僕は本を広げます。僕が読む本はおじさんが教えてくれた本です。  おじさんが教えてくれた本は少し難しいけれど僕はどんどん読んでしまいます。公園で読むだけでは足らなくて家でもご飯を食べるとすぐに本を読んでしまいます。
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