東垣の乱

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「少し良いか?」 楽毅は愛馬の毛を梳いてやりながら、思案に耽っていた所を董が声を掛けた。 「殿下」 威容を正そうとした、楽毅の動きを手で制する。 「そのままで良い」 高貴でありながら、親しみのある笑みを浮かべる。 「趙は本当に矛をおさめたと思うか?」 笑みは消えていた。
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