東垣の乱

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「では始めよう」 一試合目は、終始先生の手に翻弄されて、呆気なく王を斃されて敗けた。  この遊戯の難しい所は、城と王の何方も守らなくてはならないことになる。 「もう一回お願いします」 熱くなっている自分がいた。瞼を閉じ、本物のー。と云っても、空想の戦場を思い浮かべる。敗ければ殺される。その覚悟で向かい合わなければ。
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