図南の翼

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隣接する小国中山を滅ぼした後、その領土を併呑し、北朔(ほくさく)の国(燕)と東の斉への道を切り拓かんとしている。 北東の平定の後、武霊王は魏と韓。そして、西の強秦へと軍を向ける胸算用している。 武霊王にとって、中山国など通過点に過ぎない。 侮られている。楽毅は己が侮蔑されているような気がしてならない。 (趙王。貴様の思う通りになると思うな。中山には俺がいる) 心の中で勇む。
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