6.誤字脱字以外の読み辛い点

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6.誤字脱字以外の読み辛い点

 まず先に言っておきたいのは、前ページでも申し上げた通り、誤字脱字が0でも読みやすいとは限らないということです。もしかしたらそれは、作品の内容に対する興味も若干関係しているのかもしれませんが、実際に誤字脱字、言い回しどちらも報告しなかったけれど、読み辛いと感じていた作品はありました。  もしかしたらそれは、私のような遅読の者だけが感じる読み辛い点なのかもしれませんが、私のような者が他にもどれくらいいるのかわかりませんし(1匹いたら30匹はいるかも!?)、多少は参考になるかもしれないと思い、書いておく次第です。こういう点が気になる人もいる……という目線でお読みください。  まず前回でも指摘した… ・字下げがされてない ・一人称で主語が多い ・1ページの文章量が多い  今回は特に字下げされてる作品が多かったので、字下げされてない作品は読み辛さを感じました。  一人称の作品で、「俺は〇〇した。だが俺は〇〇だと思った。なので俺は〇〇した」みたいな、喋ってるのが誰だかわかっているのに、主語が多すぎて「俺は俺は俺は」と主張し過ぎる現象。書いてるご本人は気づき難い部分かもしれません。(※私にとってもブーメランです)主語を入れる加減がわからない場合、一度全部抜き取ってみたらどうかなと。それで読んでみて、意味が通じない部分には主語を入れるとか。案外頻繁に書かなくても通じると思います。これは一人称作品の落とし穴だと思うので、ご注意を。  今回は割と作品の1Pにおける文章量が似通った作品が多かったので、やはり1Pに2000文字近くある作品は目立っていましたね…。1000文字前後が読みやすく、ページスタンプも押しやすいです。  今回の企画で気づいたのは… ・一行の中に読点が一つも無い、または逆に読点が多すぎる ・読点が少なく、ひらがなが多い ・台詞が続き過ぎる ・空行や改行のルールに統一感がない  句読点は読む人によって感覚が違うかもしれないので、一概には言えないのかもしれませんが、私はやはり一行に読点が一つも無い文章は読み辛いです。更に、漢字をわざと開いている(ひらがなにしている)文章だったりすると、かなり読み辛さが増します。やはり、最低一行に一つくらい読点はあってもいいのかなと思うのですが、一般的な速読の皆さんはどうでしょうか。  逆に読点が多すぎる文章については、一行に句読点が三つ以上ある行が1Pにいくつもある作品は気を付けた方がいいかと。恐らく意味があって読点を打っているのはわかるのですが、あまりにもそのような行が続くと結局は読み辛い印象です。  会話が続く文章も要注意です。(※これもかなりブーメラン)二人の会話がずっと続くので、どちらが何を喋ってるのかはわかるのですが、やはり台詞が五、六くらい続いた辺りから、長いな…と感じてしまいます。描写や何かの地の文を挟めばまだ読めるかと。  台詞と地の文で改行を入れる時と入れない時や、空行を一行入れたり二行入れたりする時のルールがわかり難い文章も引っかかりました。  これはもしかしたら私が文章を書く側の人間だからで、読み専の方はあまり気にしないのかもしれませんが、やはり独自のルールに統一感があればさほど気になりませんが、「何故ここは改行して、こっちは改行しない?」とか、「ここはさっき空行一行だったのに、何故こっちはニ行?」という疑問を抱かせるのは、折角の没入感や集中力を削ぐことになるので、ご注意を。
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