逃避行ごっこ

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逃避行ごっこ

夏休みが終わり、学校が始まった9月に受験生の少年は逃げ出した。人目につかない道を選び、学校から昼休みのうちに逃げ出した。くたびれた学生服を脱いで、チェーン店で食事を済ませた。得体の知れない将来への不安と受験から逃げた後悔に追い立てられながら。
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