ストーカー

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ストーカー

 翌朝、自分のデスクについた俺は、昨日の彼女のことを思い浮かべた。  ぶつかられ、押し退けられ、知らないと言われ、放っておけと言われ……  かと思ったら、キャッって。キャッ!!って……。  あぁ……。ヤバイ。ほんと、好きかも。可愛すぎるだろ。はぁ。  昨日の夜から、溜め息しか出ない。  もう、調べちゃお。俺、調べちゃお。誰になんて言われたって構わない。ストーカーとか言われても構わない。いや、ちょっと嫌だけど……。気になるんだもん。名前知らないし。これも仕事だ。うん、仕事仕事。仕事をするには、会社の事をよく知らなくては。と、言うことはだ……。そこで働く人間の名前くらいは、知っておかなければ……。  などと、脳内トークを繰り広げながら俺は、素知らぬ顔でパソコンを開きログインし、社員名簿をガン見した。  経理部……七瀬……  お。七瀬! あった!!
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