第三章 夏の夜空を見上げて思うは炭酸水

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第三章 夏の夜空を見上げて思うは炭酸水

 中学三年生の夏――。  三人で綺麗な花火を見上げながら、ふと隣に座る想い人に視線をやる。花火に照らされたその横顔に想いを()せながら、これから先もずっと一緒にいられると思っていた。  そんないつかは終わってしまう永遠に焦がれてしまうのは、花火の(はかな)さに心を奪われる気持ちに似ているのかもしれない――。
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