ヒーロー王子とブルマのシンデレラ

2/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
中学へ進学した僕は中2の時にルミ子さんと再会した と言っても全く会話することはなかった 恋がわからない上に、いじめを受けたことにより僕はすっかり内向的になっていた 誰かに話しかけることなどできなくなっていた しかし思春期の少年なので女子の体には興味があった 校内マラソンのあった日だった 女子は全員ブルマー姿だった もちろんルミ子さんも 発育期なのでルミ子さんのお尻は成長していたのだろう ブルマーからお尻が大きくハミ出ていた 他にも女子はたくさんいたが僕はルミ子さんのお尻が特に気になった マラソンが終わり教室へ引き上げる時、僕はルミ子さんのすぐ後ろへ歩みよった ルミ子さんは僕の気配に気づき、横に顔を向けた 一度、前に顔をもどしたルミ子さんは、すぐにあわてたように、また顔を横に向けた 僕が真後ろにいることに気づいたのだ そして、お尻のくいこみをなおす、しぐさをした 曲がり角では顔が真っ赤になってるのがわかった ブルマー姿の少女は当時たくさん見た だがルミ子さんほど心に残っている人はいない それは単なる性欲ではない、本当の恋心だったからだろう そのことに僕が気づくのは15年後、本田透さんの書いた『萌える男』という本を読んでからだった 恋愛とは心のつながりだと、その本によって初めて気づくことができた とっくに学校を卒業し、ルミ子さんと会うこともなくなっていた
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!