Episode 22. Always stay together

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いくつかのアトラクションを周り終えた頃、空はもうオレンジ色に染まっていた。 「もう夕方だね。こうして一緒にいると時間が早く過ぎちゃうね」 観覧車に乗って景色を眺めながら、風斗くんに言った。 「ホント、あっという間だね。名残惜しくなっちゃうな」 景色を眺める風斗くんの横顔を見つめて、私はぐっと自分の手を握り締めた。 こんなに優しくて、真っ直ぐに私を愛してくれるこの人にはきちんと正直でいたい──。 これからも大事にしていきたい人だから。 「…あのね、風斗くん。ちゃんと話しておかなきゃいけないって思ってて…」 「ん?」 「昨日…私ね、悠ちゃんに告白されたの」 「え…」 予想通り、驚いた風斗くんの瞳が揺れた。 「…それで、梨々花はなんて…?」 「初めはびっくりしたし、ずるいって思った。なんで今更言うのかって…。でも、あんなに好きだったのに心は動かなかった」 私の言葉に、風斗くんの目が見開かれる。 「分かったの。私は今、それぐらいあなたの事が好きなんだって。これから後にも先にも考えるのは、あなたしかいない」 もう私の中に嘘なんてない。 ただ、私は目の前の人と幸せになりたい。 もう、この人なしじゃ生きていけない。 ずっと隣にいて欲しい。 そばにいて、触れて欲しい。 目の前がじわりと涙で滲む。 「ずっとずっと、これからもそばにいたいって思ったの。だから…っ」 言いかけた私を、風斗くんが抱き締める。
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