Episode 1.私の恋は

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「ご、ごごごごごめんなさいいいい!!!おおおお怪我はありませんかねッッ?!?!」 「や、平気だって。落ち着け、藤本」 「いえ、そういう訳には!!!ほんとにすみません!どうお詫びをしていいやら…!!!」 かなり低い姿勢で土下座をして、どう詫びればいいものかと考える。 「や、ほんとに平気だってば。藤本、顔上げて」 蓮見くんがそっと私の頬に手を伸ばした。 「!」 慌ててその手を避けるように、瞬時に後ろへ飛び下がる。 「え」 蓮見くんが、変なものを見たかのように目を丸くしている。 「あのっ!本っっ当にごめんなさい!私、急いでるので、もしクレームでしたら、明日に是非言っていただけると…!では!」 それだけ言って、その場から立ち去る。 ──「…藤本って、変わったヤツだな」 鼠のようなすばしっこさで去った梨々花を見て、蓮見は呟いたのだった。
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