【怪しい者じゃないんです】

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あれから康介は、駆けつけた先生と一緒に保健室へと向かい、簡単な処置をしてから、学校の隣にある大きな病院に駆け込んだ。 そしてそのまま診察、処置、検査を行い、今に至る。 「学校の隣に総合病院があるって助かるよな。本来なら車出すところが、徒歩だぜ」 「…………」 「まぁ、受け付けの人、この出血量見てギョッとしてたけどな」 ケラケラと笑う康介の頭に包帯を向き合えた看護師さんが、呆れたように息を吐く。 「元気なのはいいけどね、三針も縫ったんだから、しばらくは安静にしてなきゃ駄目よ」 それを聞いて、心臓がドクンと嫌な波を打つ。 し、しばらくって……。 「どれくらいの期間ですか……?」 私の問いかけに、看護師さんが「そうねぇ」と考え込む素振りを見せる。 「抜糸まで1週間ってところかしらね。ただ、組織がしっかり再生するまでに1ヶ月くらいはかかるから、その間は無理しないほうがいいわ」 1ヶ月って、それじゃあ……! 視線を、看護師さんから康介に向ける。
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