【気になるんだ】

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「うっ……ぁ……」 沢山泣こう。嗚咽なんか噛み殺さずに、気が済むまで泣いてやればいい。 でも、この件で頬を濡らすのはもうこれで終わり。 涙が止んだら、リョータがくれた言の葉を、苦しんでいる幼なじみに贈ろう。 そして、必ず立ち直らせてやるんだ。 サッカーなしでは生きていけない奴なんだって、私が一番知ってるんだから。 実態のない言葉で、それでも確かに押された背中。 突然手紙を寄越してきた彼は、一体どんな人なんだろう。 どんな理由で挫け、この言葉に救われたんだろう。 次から次へと流れ出てくる涙を制服の裾で拭いながら、ぼんやりとそんなことを考えた。
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