【君と同じで】

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【君と同じで】

学校の最寄り駅までの道を、マフラーに顔を埋めながら歩く。 「終わったね……」 「色んな意味でな」 言ってからもうひとつ吐いた息は、白くなって夜の闇に溶け込んでいった。 「ちょっと。色んな意味で終わったのはあんただけでしょ? 一緒にしないでよ」 「お前もそんな頭良くねぇじゃん。同じだろ」 「違います!」 「はいはい、同じな。わかったから」 「違うって言ってんでしょ!?」 まるで小学生の喧嘩のようなやり取り。内容は、今日が最終日だった二学期の期末テストの出来だ。
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