【君と同じで】

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愛しさを感じる反面、胸がチクリと痛んだのは、振り返った過去の私が一点の曇りもなく笑っていたからだと思う。 その痛みに、私は気付かないふりをした。 ご飯とお風呂を済ませてから、私はいつかと同じように机に向かった。 床に置いた鞄のサイドポケットからはリョータがくれた手紙を、引き出しからは昨日学校終わりに買ってきた水色のレターセットを取り出す。 レターセットは空が描かれた優しい雰囲気のものだ。一目惚れして購入した。 ペン立てに挿していたボールペンを取り出して、便箋の1番上に【リョータへ】と書き込む。 お風呂上がりだということと帰宅してから付けっ放しのエアコンが相まって、手汗がじわりと滲んだ。 【リョータへ。 またまた返事を書くのが遅くなってしまってごめんなさい。
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