目覚め

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「旦那様に確認して参りますので、暫し、お待ちを」  番人は、他の番人にこの場を任せて、船に入ろうとするが。 「あ、待って! 信用してない訳じゃないけど、親父の形見なんで、万が一にも失くしたら困るし、一緒に行っていいですか?」  辛うじて姉ちゃんから目を逸らして、番人に頼む。 「分かりました。では、お二方の武器をお預け願えますか?」 「はい」  僕は剣を、姉ちゃんも隠し持っていた鞭を差し出した。  鞭使いなのか‥‥姉ちゃんが選びそうな武器だな。
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