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約束の指輪
「私の元を訪ねられたという事は、あの約束を果たす為ですかな?」
「約束‥‥? 親父の死を国に伝える為、船をお借りしたく」
約束‥‥うーん、よく思い出せないけど、話を合わせておくか。
「ならば、約束の指輪を取ってきて頂けますな?」
「は?‥‥はい!」
ヤバイ。
なんだ、約束の指輪ってッ!?
「では、婚礼の準備をして、お待ちしておりますぞ」
何やら、満面の笑顔になったオーナーだが、婚礼の準備って‥‥どゆ事?
後ろから、姉ちゃんに肩を指でトントンと叩かれた。
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