指輪の在り処

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「なんや、アンタも男らしゅうなったんやなぁ‥‥きっと生きてるって信じて、待ち切れずに探す旅に出て、ホンマに良かった」  僕の前髪を右掌で上げて、覗き込まれ、またドキッとした。 「僕を探すために、冒険者になったの?」 「そやで‥‥って恥ずかしい事言わすな、タコ!」  理不尽に怒るトコも変わってねーなぁ。  鞄から本‥‥呪文書だろうか?  更に懐から眼鏡を取り出して掛け、パラパラと捲っている。 「アンタは剣が使えるみたいやし、呪文での援護なら任しとき」
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