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「何やねん? あ、コレか。ウチ、呪文の勉強頑張っとったら、ちょい目が悪ぅなってなぁ‥‥」
黒縁の丸眼鏡を掛けた姉ちゃんの瞳が、僕には宝石のように綺麗に見えた‥‥否、魅せられたと言っていいだろう。
「綺麗だ‥‥」
「は?」
あ、思わず、口に出してしまった!?
「何や‥‥? もしかして、ウチの魅力に今頃気づいたんかいな?」
「いや、う‥‥その」
言葉に詰まった僕に、艶めかしいポーズを‥‥姉ちゃんの意地悪、治ってないぞ!
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