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May I be still next to you?
だけど、時間は経過する。
時計の針は進んでいくし、砂時計の砂は落ち続ける。
どうしても、中学校を卒業しなければいけない時間、お別れの時間はやってくる。
このまま、ずっと中学が終わらなければいいのに。
このまま、ずっと彼の隣に居たいのに。
でも、自分からは言えない。
その一言で関係が壊れてしまうかもしれない、その一言で隣に居られなくなるかもしれない。
そう思ってしまうと、言葉が紡げない。
「中学校も卒業だね。長かった気がするよ」
「そうか?俺はお前といれてよかったよ、楽しかった」
「それは嬉しいね、私も楽しかったよ」
「連絡先交換してもいい?」
この人は、私の言えない言葉をたやすく言う。
その一言をいうのに、私は悩み続けて結局言わないって決めたのに。
まだ、君のそばにいてもいいんですか?
「私で良ければ、連絡先あげるよ」
まだ、君の隣で笑っててもいいですか?
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