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Relations of the lover
私達の関係は、恋人になってもあまり変わらなかった。
彼に勉強を教えて、週に一回は必ず会って二人の時間を過ごす。それ以外の会えない日は、LINEで連絡を取り続ける。
たまに、彼と遊びに行ったりする。
それは、水族館だったり、図書館だったり、彼の家だったり色んな場所だ。
その時間がたまらなく好きで、その時間が永遠に続けばいいと思い、それでも時間は止められない。
帰るときは淋しく、哀しく、まだここにいてほしいと思う。
ちょっとした遠距離恋愛だから、普通の恋人とは会える時間が少ない。
でも、その僅かな時間でも会えるだけで私は嬉しかった。
「江ノ島水族館、楽しかったね」
「クラゲの展示場綺麗だったしな」
「うん、また来たいね」
「バイクの免許取ったら、バイクで来たいな」
「君、バイク好きなんだ」
それでも、一番好きな時間はこうやって二人で話をしているときだ。
お互いの知らないことを初めて知れる、お互いの知りたいことを知れる。
そんな時間が、たまらなく好きだ。
その時間が、恋人の関係になって増えた気がする、それだけで私はすごい嬉しい。
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