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A message dose not come
彼からの連絡が来なくなって一週間。
紅茶を入れて、お菓子を用意して、ゲームをして、勉強して、ぬいぐるみを抱いて、気をいくら紛らわせようとしても、ちっとも紛れない。
心の水面は、ずっと漣が立って鳴り止まない。
ささくれ立った心は、癒えないまま。
それでも今日も私は彼からの来ない連絡を待つ。
彼からもらった猫のぬいぐるみを抱き、携帯を見つめる。
「側にいるだけで、少し話すだけでいいんだよ……」
私から彼に話しかければいい、連絡を待たずに声をかければいい。
でも、怖いのは異常なほどの不安感。
彼に話しかけたら邪魔になるのではないか、嫌いになるのではないか。
秒針は刻一刻と時を刻み、砂時計の砂はサラサラと地球に惹かれていく。
今日も時は過ぎて気づけば深夜。
なにも言えずに、また無駄に時が過ぎた。
「こんなに辛いなら、終わりにしたいよ……」
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