I can't say only a word―good-by―

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I can't say only a word―good-by―

「もういいよ、こんなに辛いなら終わりにしよう」 何度も入れた、何度も書いた、何度も送信しかけた。 でも、自分からこの関係を壊すのが嫌だった。 私が望んだ関係を、私が壊すなんてあまりにも滑稽でしょ? 違う、滑稽っていう言葉で自分を騙してるだけ。 ホントは怖いだけ。 結局私は、中学校のときから変わってない。 結局私は、弱虫なんだ。 「愛してるなら、愛してるって言ってよ。白黒はっきり付けて」 それは誰に向けたわけでもない私の独白。 本当は彼に向かって言わなきゃいけないけど、言えない私は誰もいない空間に行き場のない気持ちを吐き出す。 彼にサヨナラを言って、何もかも忘れてしまえば、それができれば1番楽だ。 でも、それはただ逃げてるだけじゃないの? 彼から、彼の気持ちを聞かないで、私の気持ちを言わないで、逃げてるだけじゃないの? そんなふうに、自分を錯覚させて、自分を騙し続けて、今日もその一言は先延ばし。
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