101文字小説~大雪の中で子を待つ母の手は冷たくて~

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 大雪の中、スポーツクラブに通う小四の舞が乗った送迎バスが林道の途中で立ち往生した。  舞は一人で雪道をとぼとぼと歩くといつもの場所で母が待っている。 「お帰り」  そう言う母の手は(ひど)く冷たい。  舞は涙が込み上げた。
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