その2:大勝負の舞台裏

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 その代わり、スケジュール管理などでいつでも話せる可能性があった。女性教師たちはそちらに活路を見出し、色気や愛想だけでなく有能さを競い合っていた。 「ちょっと下向けてみろよ」  アキトは少しばかり高圧的に、女子生徒へ指示を出す。 ”えっ…は、恥ずかしいよ。だってタオルとか巻いてない…” 「いいから」 ”…ん…”  彼女は恥じらいながらも従う。  画面に湯船が映し出された。  入浴剤を使っていないらしく、湯は透明である。  髪から時折垂れる雫が小さな波紋を作る湯面の先には、みずみずしい裸体があった。 「…ふふ」  アキトは満足げに笑う。  それを聞いた女子生徒は彼に尋ねた。 ”も、もういい?” 「とりあえずはな」 ”とりあえず?”  彼女は不思議そうに言いながら、スマートフォンを自身の顔に向ける。  アキトはいやらしい表情を隠しもせずにこう言った。 「お前が部屋に戻ったら、またじっくり見せてもらうさ」 ”も、もう…! アキトくんのえっち…!”  女子生徒は抗議する。だが、本気で嫌がっているわけではない。
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