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アキトが他の女性にも似たようなことをしているとわかっていても、今だけは自分を見ていてくれるのが嬉しかった。
そんな彼女の思いなど考えもしないアキトは、軽い口調で話題を変える。
「そーいやお前、男にラブレターもらったって言ってたよな」
”えっ? うん”
「そいつがどんなヤツか見てきたぜ。オレと比べるのも失礼なくらい、ブサイクでデブだったよ」
”えぇ…”
女子生徒は心からの嫌悪を顔に出した。
そのタイミングで、アキトは意地悪くささやく。
「だからお前、告白されてこい」
”ええっ!?”
女子生徒は思わず大声を出した。
これに浴室特有の反響が加わる。アキトは思わず顔をしかめた。
「うるっせ」
”ご、ごめんなさい! でも、告白されてこいなんて…”
「その代わり、お前を最高ランクに上げてやる」
”えっ…?”
「電話だけじゃない、ちゃんと会ってデートできるぜ。もちろん、キスもセックスもお前がしたい時にさせてやる」
”ええっ…!”
「さらに、だ。オレを呼び捨てにしていい権利までつけてやるよ。どうだ?」
”う…うん、わかった…!”
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