その2:大勝負の舞台裏

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”そういうわけじゃないの。先生、あなたの将来が心配なのよ。だから…” 「これからは現国の先生に頼むことにするよ」 ”えっ? ま、まってアキトくん。よりによってあの女になんて” 「じゃあね」 ”ご、ごめんなさい! 私が間違ってた! だからお願い、捨てな” 「おつかれ~」  女性が自分に意見することは許さない。  アキトから見捨てられた女性教師はランク外に落とされ、同性の同僚だけでなく生徒たちからも侮蔑されるようになる。  この身分制度が、アキトを強力に守っていた。  女性たちは彼に恋するだけでなく、知らずしらずのうちに依存していったのである。 ”アキトくーん、引き継ぎ終わったわよ”  先ほどとは別の女性教師が、満面の笑みをつれて画面に現れる。  彼女はライバルより上に立てたことを心から喜んでいた。 ”あたしはあの女みたいなヘマはしないわ。君のスケジュール管理だけじゃない、カラダの管理だって完璧にこなしてみせるんだから!” 「カラダの管理って、メシでも作ってくれんの?」 ”ん~、ごはんじゃないのよね。えっちな意・味”
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