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”そういうわけじゃないの。先生、あなたの将来が心配なのよ。だから…”
「これからは現国の先生に頼むことにするよ」
”えっ? ま、まってアキトくん。よりによってあの女になんて”
「じゃあね」
”ご、ごめんなさい! 私が間違ってた! だからお願い、捨てな”
「おつかれ~」
女性が自分に意見することは許さない。
アキトから見捨てられた女性教師はランク外に落とされ、同性の同僚だけでなく生徒たちからも侮蔑されるようになる。
この身分制度が、アキトを強力に守っていた。
女性たちは彼に恋するだけでなく、知らずしらずのうちに依存していったのである。
”アキトくーん、引き継ぎ終わったわよ”
先ほどとは別の女性教師が、満面の笑みをつれて画面に現れる。
彼女はライバルより上に立てたことを心から喜んでいた。
”あたしはあの女みたいなヘマはしないわ。君のスケジュール管理だけじゃない、カラダの管理だって完璧にこなしてみせるんだから!”
「カラダの管理って、メシでも作ってくれんの?」
”ん~、ごはんじゃないのよね。えっちな意・味”
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