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ぽて…ぽて…
ある日の…たぶん夜中、こちらに近付いてくる足音が聞こえた。
ただ、見渡す限り黒い霧がかかっていてどこから近付いてくるのかは分からない。
最近はいつもこんな風景。
何を見ても、何をしてもこの霧が晴れることがなくなっている。
光が差さなくていつも重苦しい濃霧に包まれているからか…だんだん力が入らなくなっていた。
その足音はだんだんこちらに近付いてきて、
私の目の前で静かに止まった。
重たい頭を上げて見ると…
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