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7
眩しく輝いていて顔はわからないし、ちょっと浮いていて向こう側の景色が透けて見えていた。
それに人形を生き返らせる力などない。
病くらいなら治し、基本は創るか壊すかだが、お前が死なないのは、お前に元々備わった呪い故だ。
魂の片割れの元で何度も死んで、また違う世界で魂の片割れの元に蘇る。
そういう呪いを貴様は自身にかけて、お前の我儘に魂の片割れは巻き込んだだけだと、なんとも騒ぎを起こす神らしい。
だって置いていかれるくらいなら置いていく方がいいから、と貴様は言っていた。
今回、それが狂ったのは、置いていかれたくない相手に置いていかれたからだそうだ。
呪いの解き方など知らん。お前達は神と名乗っているだけで、神とは違うモノだ。
だから、お前なら出来る筈だ。
不完全なそれで違う世界を創り、そこに片割れの魂の器と自身の器を創る事が。
不完全だから全てが望むようになるとは限らない。
完全なる神の雫である大神の雫が在れば、貴様はもっと色々出来ると言っていたがな。
伝えたぞ。約束は果たせよ。
言いたいことだけ言って消えてしまった。
何言ってるんだろうなんて思わなかった。
朧げながらも大切な事は思い出したからだ。
なんて呼ばれている存在だったかなんてどうでも良い事は忘れたままだが、ずっと大切で一緒に在りたいと願った存在と、その為の力の使い方は思い出した。
あの神は呪いだと言ったけど。
「これでまた、ずっと一緒だ」
そうしてこの世界から騒ぎを起こす神と兄の亡骸は消えた。
次回更新日は8月13日です。
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