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『ポケットのなかの空』のために読んだ参考文献のうち、カテゴリ分けがしづらい分野を集めました。
前の5つの分野は文献の年代順に並べていますが、ここはジャンル別にまとめています。BL関連の文献もこちらに。
BLは必ずしもLGBTテーマを扱うものではなく、ジャンル的なお約束(萌え?)とか、「○○受け」のようにタグで表せる傾向(性癖?)が重視されるということは、このあたりの文献を読んだことによって知りました。
フィジカル的な(ありていに言えば濡れ場描写を想定した)文献も読んでみたりして、ちょっと照れました(笑)。
あと、参考文献に含めるのはどうかと思って記載していませんが、市販のBL作品も小説・コミック中心にけっこう読んでおります。好き。
そして思うのですが、BL自体は多様で、LGBT寄りの作品もあれば、萌えに振り切っている作品もあって、とても自由ですね。
樹木葬については、参考文献がWebサイトのみなのが少々心残りです。作中に書いた樹木葬は、ほとんどが自分の創作で「こんなのいいな」というイメージで書きました。
主人公の両親は自然が好きな人たちだったと思います。なので、樹木葬を希望しただろう、というのもすんなりと浮かんできました。
最終章の墓地のシーンは、なんということもないですが、天気の良い日に緑の多い場所に登場人物たちがいて、各々の胸中はともかくも、しんみりしすぎていないところが、自分では気に入っています。
【書籍】
菊池寛『アラビヤンナイト 一、アラジンとふしぎなランプ』青空文庫,2012.
泉鏡花『高野聖』青空文庫,2012.
小島慶子,伊藤亜紗,貴戸理恵,ドミニク・チェン,若林恵,松本卓也,今野晴貴,小川さやか,D・グレーバー『現代思想 2018年11月号 特集=「多動」の時代 ―時短・ライフハック・ギグエコノミー―』青土社,2018.
中井久夫『いじめのある世界に生きる君たちへ - いじめられっ子だった精神科医の贈る言葉』中央公論新社,2016
岩田健太郎『ぼくが見つけた いじめを克服する方法~日本の空気、体質を変える~』光文社,2020.
溝口彰子『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』太田出版,2015.
ポストメディア編集部編『BL好きのための オトコのカラダとセックス』一迅社,2016.
二村ヒトシ,岡田育,金田淳子『オトコのカラダはキモチいい』KADOKAWA,2017.
サンキュータツオ,春日太一『ボクたちのBL論』河出書房新社,2018.
千葉雅也,二村ヒトシ,柴田英里『欲望会議 「超」ポリコレ宣言』KADOKAWA,2018.
【Web】
「樹木葬のトラブルはある?メリット・デメリットや種類を紹介」,ライフドット(株式会社エイチームライフスタイル),2017.10,<https://www.lifedot.jp/ohaka-trees/>
「個別で樹木葬がしたい!個別の樹木葬の特徴や費用を紹介します!」,終活ねっと(株式会社 終活ねっと),2018.7,<https://syukatsulabo.jp/grave/article/6435>
「樹木葬とは?気になる費用や購入の流れを解説」,きちんと選ぶ。絶対失敗しないお墓の探し方(株式会社石長),2019.2,<https://www.ishichou.co.jp/ohaka/about_grave/jyumokusou>
以上が『ポケットのなかの空』で使用した参考文献です。
……ちょっと、記憶から抜け落ちているものがあったら、あとでこっそり追加するかもしれませんが、大体はまとめられたかと。
ガシガシと本を読みながら小説を書くのは、なんだかとても楽しかったです。
初めて書くBLだったのですが、長編自体を書くのも初めてでした。
文献の力を借りなかったら、知らないことや思いいたらないこともたくさんあったはず。
創作することで出会ったこれらの文献に心から感謝したいと思います。
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